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■最新地震予測と地震状況の概観

はじめにお断りしておきますと、私は(1)地震予測を立てておりません。紹介だけしております。また(2)地震状況の概観は個人的なものです。

(1)地震予測について
現在の科学レベルで行われる地震予測は多分にオカルトなニュアンスを含み、正確性を欠くものばかりです。私自身そういった怪しげな個人サイトや自称地震予知団体を何個も見てきました。ここではそういった類の情報は扱いません。扱うのは個人の限界をわきまえて、科学的思考方法を根拠としてまじめに予測をなさっている研究家の方の記事です。

(2)地震状況の概観について
また、地震状況の概観は私見によるもので根拠はありません。正式なものをお求めならば地震予知連絡会の定例報告書をご覧下さい。

私自身、地震予知連の報告に不満を抱いております。というのは、どの報告書も地震活動の事象を後追いしているだけで、地震を含めた今後の地殻変動の予測を意図的に避けていることがありありと窺えるからです。

科学的でないという理由から予測を一切排除するのは危機管理の観点からは失策です。彼らの姿勢は前述のオカルトな団体と比しても悪いとは言えても良いとは言えません。税金を投入している団体であればなおさら詐欺まがいの行為と言えましょう。そういった彼らの活動を「正式」と呼ばなければならない日本国の地震研究の現状に対して、私自身、忸怩たる思いがあります。従って浅薄な私見ではありますが、地震状況の概観をここに勇気を持って記述しているものであります。

(3)地震予測(塩井宏幸さんの研究)と地震状況の概観

何度か取り上げている塩井宏幸さんのGPS座標変動を基にした地震研究は継続的になされており、地震予測と呼べる内容を含んでいます。

彼が根拠としているのはGPS座標の水平変動および垂直変動のパターンが、過去の巨大地震の直前のパターンと類似しているかどうか、ということです。非常にシンプルな方法です。塩井さんはこの方法で2月、7月と北海道中南部沖の地震を予測しましたが、2月は外れたため謝罪をなさいました。7月は動きが周期的なものであったと気付き、直前で撤回しました。こういった姿勢は大変好感が持てるものだと思います。

①四国・九州沖
その塩井さんは、現在四国・九州沖の南海トラフの動きと、低周波微振動のパターンに注目しているようです。ただ、私が過去の地震予知連絡会の記事で読む限り、四国から紀伊半島にかけての低周波微振動の動きはこれまでも観測されており、今回のパターンがそれらと違って大地震につながるものである、と言えるほどの差が見出せませんでした。従って、私自身はそれほど南海沖に注目しておりません。ただし、同海域が海溝型地震の顕著な空白域であることは事実としてお知らせしておかなければなりません。

②北海道中南部沖および火山活動
さて、北海道中南部沖といえば、3.11東北地方太平洋沖地震M9で破壊されなかった地殻の海域を含み、今も歪が蓄積され続けています。その蓄積の速度も北海道大学の日置教授の報告によれば2003年の十勝沖地震から2011年の東北地方太平洋沖地震を経てから3倍のスピードに早まっています。従って、今もっとも注目すべき地域であることは言うまでもありません。

さらに、2012年7月から十勝岳の火山活動が活発化、2012年8月後半には択捉島の火山の噴火も判明しており、北海道周辺の地下で大きな地殻変動が起こっていることは明らかなようです。

巨大地震があった後は火山活動が活発化するということは歴史的事実として証明されております。問題は、これらの火山活動がこれで終わりなのか、さらに大きな活動が発現するのかどうか、ということです。引き続き北海道周辺の地震活動を注視しておく必要があります。

北海道沖の地震活動については塩井さんも何度かTwitterで見解を述べており、注目しているようです。私も彼の意見に従いながら独自の視点で注目しています。

具体的には前震にあたるような群発地震を気象庁の一時間おきの地震マップで日々観察しています。ここではその動きをご報告します。

北海道中南部群発地震2012/5/19~5/25の三陸北部沖の群発地震のあと、5/26の青森県東方沖M6.1(震度5弱)が起こり、さらに小さな地震が時計回りに円を描くように北上東進して、地殻を順次破壊している様子が窺えます。最近ではその地震が内陸部まで到達していました。そして8/27からは北海道中南部の内陸で群発地震が起きています(左図参照。出展気象庁)。これからの地震活動の円の中心は、プレート境界面を半径の中心線にして地震の空白域を含んでおります。このまま地震が進んで半円を描ききっても何も起こらないかもしれませんが、何か変化があったら都度ツイッターでつぶやくようにしています。(@ganase)



③沖縄沖
一方、沖縄海域はどうでしょうか?フィリピン海プレートの移動が活発になっていることは知られていますが、その一つの現象としてこれまで地震の少ない地域と認識されていた沖縄海域の地震活動が活発になっています。毎日大小の地震が沖縄本島の西南~九州南西沖で頻発しています。8/18には奄美大島の北部沖で群発地震が起きています。(左図参照。出展:気象庁)








その中で、既知の地震空白域が沖縄本島南方沖にあります。ここが崩れた場合、M8クラスの津波を伴う地震が起こると予測されています。沖縄に到来する津波の想定は10メートル以上の高さです。これもニュースになっており、本ブログでも既報なのでご参照下さい。この場合の問題はいつ発震があるかです。沖縄近海も北海道沖と同じようにプレートの動きが活発になっているために、歪の蓄積が早くなっていて、発震の時期も早まっているのではないかと思います。

先の気象庁の地震マップを見る限り、沖縄沖の地震活動は全体的に活発になっていますが、沖縄南方の地震空白域だけはポッカリと地震が起きておりません。北海道南方沖でも同じであり、四国沖でも同じです。これは注目に値する点だと思います。

以上、現在注目している3つの地震の空白域について述べました。



内陸部における断層型地震については対象が多すぎるため考察しておりません。どうか、いつきてもおかしくないという心構えでいらっしゃって下さい。

追記:2012/8/30 4:05に、仙台沖でM5.7(最大震度5強)の地震が発生しました。このあたりは2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震M9.0の余震域にあります。あれから約1年半経過後でも、同地域の余震活動は弱まりつつも活発に続いています。発震のメカニズムは正断層型で、3.11で壊れた箇所に向けて北米プレートの地殻が引っ張られていることから起こっているものと思われます。一方、R-G式によれば小さな地震が一定の回数起こると、その回数に応じてより大きな地震の発生が見込まれます。従いまして、この余震活動が続く限りは今回のような強い地震が起こる頻度も高くなります。同地域の方はご注意下さい。
タグ : 地震予知

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