■残光論
或る事物を見る時に、人は様々な視点を持っているが、多寡で分別するという視点も、その一つである。
少ないものが多いものより目立つ場合もあるし、多いものが少ないものより目立つ場合もある。
その理由は次の通りと思われる。
少い物を見る時、その人はその物を保持・保存する動機を持つ傾向にある。
多い物を見る時、その人はその物を摂取・消費する動機を持つ傾向にある。
従って前者の場合に、保持・保存の動機が強く働き、見る行為自体が増幅する。これによって、たとえ美の発現がそれほどまでではなかったにせよ、当人にとっては大きな衝撃となる可能性がある。
明るい中では全く目に見えないくらいの小さな光でも、暗がりの中では非常に明るく見える。
残光論とは、こういった心理的過程による美的発現に関する理論である。
少ないものが多いものより目立つ場合もあるし、多いものが少ないものより目立つ場合もある。
その理由は次の通りと思われる。
少い物を見る時、その人はその物を保持・保存する動機を持つ傾向にある。
多い物を見る時、その人はその物を摂取・消費する動機を持つ傾向にある。
従って前者の場合に、保持・保存の動機が強く働き、見る行為自体が増幅する。これによって、たとえ美の発現がそれほどまでではなかったにせよ、当人にとっては大きな衝撃となる可能性がある。
明るい中では全く目に見えないくらいの小さな光でも、暗がりの中では非常に明るく見える。
残光論とは、こういった心理的過程による美的発現に関する理論である。