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■最後の闘い

人類の環境世界の形がどうあれ、それが探求し尽くし得ないことが早晩明白となる。また、飽くまで無機質なもので構成されていることに気付く。神や創造主といった存在のあらゆる希望が幻想であったと認識される。人類そして他の生物は、その孤独を受け入れざるを得ない。期待は裏切られ続ける。なぜならその期待は、生物活動によって宿命的に植えつけられた精神構造を通じて多年草的に発生していて、生命が生じている限り決して尽きることなく、有限の中で永続するものだからである。

他の天体、他の宇宙に生物がいたとしても、孤独は決して回避できない。同時に、期待していた創造主がいないことで、救済を自ら行うために、絶滅を回避するあらゆる手段を講じる必要がある。それはつまり、自らのいる環境世界を再構成する能力をつけることに他ならない。しかし、悠久の時間は、人間が自らのスケールで計った短い時間から類推されたものであって、一瞬にして過ぎ去る莫大な質量とエネルギーの運動には、時間は付属していない。従って、人類が自らを救済する最期の闘いは、有限な自己が、その所属する無限の環境世界を乗り越えるという、重大な矛盾を孕んでいる。

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永瀬宗彦 - Nagase Munehiko

Author:永瀬宗彦 - Nagase Munehiko

画家・永瀬宗彦の雑記帳です。

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