■蝶蝶6
僕はだんだん飛ぶのがおっくうになってきた。
みつの味もおいしくなくなった。
ある夜、白い月を見上げると彼がそこに飛んでいるような気がした。
「やあ」彼が話しかけてきた。
「飛べるかい?」
僕は月まで飛べるなんて思えなかった。でもフワリと身体が浮き上がった。どんどんウチが小さくなっていった。
「彼女・・・」
僕が気になって振り返ると、彼女もそばについてきていた。もうさびしくない。
ずーとずっと昇っているうちに、僕たちは白い月の光に重なって一緒に夜空を照らしていた。
みつの味もおいしくなくなった。
ある夜、白い月を見上げると彼がそこに飛んでいるような気がした。
「やあ」彼が話しかけてきた。
「飛べるかい?」
僕は月まで飛べるなんて思えなかった。でもフワリと身体が浮き上がった。どんどんウチが小さくなっていった。
「彼女・・・」
僕が気になって振り返ると、彼女もそばについてきていた。もうさびしくない。
ずーとずっと昇っているうちに、僕たちは白い月の光に重なって一緒に夜空を照らしていた。
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